仙台へ!

2020/01/12

宮城県仙台市

宮城県は仙台市にお邪魔してまいりました!

今回の旅は、子供たちは初めてのトミカ博、私はニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所がお目当てです。
初日は松島などを散策して島めぐりの遊覧船に乗船してきました。

 

宮島や天橋立と合わせて日本三景の一つとされている景勝地である松島には大小合わせて260もの島々があり、遊覧船もいくつかのコースに分かれて松島の風景を楽しむことができるようになっています。1000円~2000円程度の料金設定でいくつかあるコースの中から50分程度で湾の中を周回するコースを選んだ私たち、冬空の寒々しいコントラストをバックになんとも切ないというか侘しい雰囲気を楽しむことができました…と言いたいところですが、残念なことにワンパク盛りのわが息子は船内を縦横無尽に駆け巡り、知らないおじさんに話しかけ、進入禁止のエリアを突破しようと試み、少なくとも私に景色を楽しむ時間が与えられることはありませんでした。。。

遊覧船を降りた後は、そのまま海岸から橋を渡っていくことができる五大堂や福浦島などを散策してきました。

 


二日目は、まず子供たちがお待ちかねのトミカ博へと向かいます。
トミカ博は、仙台市内にあるゼビオアリーナ仙台という場所で行われており、この日が仙台で行う最終日だったようです。
嫁さまがツイッターなどで調べた結果、入場者数が多いために前日は開場が30分ほど繰り上げられたということだったので、少し早めに行ってみることにしました。

 

ネットなどで見ていたトミカ博の会場は、それはもう物凄い人の群れで、あんな中にかき分けて行って、このちょろちょろ走り回る息子を見張っていないといけない、なんて想像するだけで嫌になっちゃうなぁなんて話していたのですが、開場が30分繰り上げられることを知らない人が多かったようで、会場の中にはいってみると思ったよりも混雑しておらず、様々な体験イベントも待ち時間がほとんどなく遊ぶことができました。

 

ネットのありがたさですね。嫁さまのお手柄です。今後トミカ博にお子様を連れて行こうと考えている方は、前日にツイッターやインスタグラム等チェックしてみることをお勧めしますよ!

余談ですが、こういったイベントは混雑していてやったらと並んで…というイメージが染みついているからなのか、逆にこれだけ混雑していないとなんだか物足りないというか…そんな風に感じてしまうのだから人間というのは贅沢なものですね。。。



ゼビオアリーナ仙台をあとにし、次に我々が向かったのは同じく仙台市にあるニッカウヰスキー仙台工場「宮城峡蒸溜所」です。



子供たちは今シーズン初めて見る雪に大喜びでしたが、暖かい車内から一歩踏み出すと身を切るような寒さ…
右足の絶妙な曲がり具合や苦悶する表情に、体の芯から凍えている様子が見て取れるいい写真だと思いませんか?(笑)

 
ニッカウヰスキー仙台工場は仙台市内から西へ車で40分ほど走った新川川(にっかわがわ)と広瀬川が合流する地点に設立された、北海道余市にある余市工場と並ぶニッカウヰスキーの原酒工場です。

余市工場だけで製造が追いつかなくなって昭和44年に竣工されたのだそうで、東京ドーム4個分という20万㎡の敷地にたくさんの木々とレンガ造りの建物が、真ん中にある大きな池を囲んでまるでテーマパークのように配置されています。



案内の時間が来るまでは、資料館のようになっているビジターセンターでしばらく待たされます。
ウイスキー造りの工程や、ニッカウヰスキーの歴史、造りに対する哲学やこだわりなどを知ることができる様々な資料が並んでいます。ほどなくして係の人の案内でシアタールームに案内され、映像を見せてもらうことになるのですが、資料を読むのに夢中でもう少し時間が欲しいくらいでした。
シングルモルト、ブレンデッドモルト、モルトウイスキーにグレーンウイスキー、糖化、発酵、蒸溜。。。
知っていた情報や知らなかった情報、漠然と理解していた情報、焼酎や日本酒の蔵で学んだ糖化や発酵、蒸溜などアルコール造りの仕組み…これらが頭の中で組み合わさったりしながら仕分けされていく、とても楽しい時間です。

  

読む時間が足りませんでしたので、慌ててパネル1枚1枚を写メ。後で帰ってからゆっくり吟味しようと思っていたのですが…帰ってからしばらくたつのに未だに目を通していなかったことにブログを書いていて気付く、という。。。
やはり鉄は熱いうちに打て、といいますか、熱が冷めやらぬうちに復習しておかないといけませんね。




映像が終わると、係の人の案内について屋外へ。ビジターセンターからまっすぐに伸びた通路の右わきに並ぶ仕込み棟、蒸溜棟などを順に見学していきます。

巨大なポットスチルにはしめ縄がつけられています。
ウイスキーでもここ日本では神の力をお借りしているのでしょうか?
余市にある蒸溜所のポットスチルとは首の形状が違う造りになっており、熱を加える工程も余市工場では石炭を使っているのに対しスチームを使ったりと変えることで、出来上がった原酒の味にバリエーションを持たせることができるようになったのだとか。

蒸溜所を設置する場所はスコットランドを意識した気候や環境に配慮しているものの、作り方までそっくりまねてしまうのではなく、その環境の中で様々な変化を与えることでより美味しいウイスキーを造ろうという工夫がなされているというわけですね。


仕込み棟の中では3歳になる息子が

「ビールのいい匂いがするー!!」

と叫んでほかの見学者たちから「こりゃいい酒のみになるなぁ~」なんて笑われていましたが、確かに大麦の麦芽を糖化・発酵させているということは、蒸溜する前の段階の状態はほぼビールのようなもの…なんでしょうかね?同じ匂いと感じた、とするならばなかなか鋭いなぁ。なんて感心してしまいました。




そのあとは貯蔵庫に移動。ウイスキー蒸留所に行ったら一番その雰囲気を感じることができる、いわゆる「映える」場所ってここなんじゃないですかね?蒸溜を終わったウイスキーの原酒たちがここで何年もの間静かに出番を待つ、そんな場所です。
この凛とした雰囲気の中では、写真に写る私の姿もなんとなく奥ゆかしく感じられる気が…しませんか?うーん、しませんね。。。

ウイスキーのブレンダーの方は、この何百、何千とあるウイスキー樽の1樽1樽をチェックして、最終的にどの樽とどの樽をブレンドするのかを決めるのだとか。その微妙な味の差を感じてブレンドを決断する、そのプレッシャーはいかほどのものなのでしょうか。。。。





熟成していくウイスキーの様子が分かりやすく展示したパネルも設置されています。
蒸溜したては無色透明なんですね。頭でわかっていても実際に目の当たりにすると、受けるインパクトはまた違うものです。



そうそう。こういった工場見学の際には、なるべく案内の係の人の近くを歩くことをお勧めします。
案内がよく聞こえるのはもちろんなのですが、見学者が案内の方にする質問が聞こえてくるのもなかなか面白い。それぞれの立場、趣向などで面白い観点から様々な質問が投げかけられます。
自分の知識の答え合わせや確認にもなりますし、自分じゃ思いもよらなかった質問が聞けたりすることもあって、今回案内係のすぐ後ろを歩いていたのですが、色々な質問が飛び交う位置にいることができて、とってもお得な気分が味わえました。



 


見学の終わりには、多くの人たちが待ち望んでいたであろう一大イベント、そう。
「試飲タイム」が開催されます。
おいしい水割りの作り方やテイスティングの楽しみ方が書かれたパンフレットを手に、見学者たちが試飲の商品が並んでいるカウンターに殺到します。
試飲できるのは「宮城峡」「スーパーニッカ」「アップルワイン」の3種類。

ハンドルキーパーの私は残念ながら試飲することはかなわなかったのですが(最近、このパターン多い気がする…
)、たくさんの人たちが笑顔でお酒を楽しんでいる光景は見ているだけでも心がほっこりするいい時間です。





帰ったら普段あまり飲まないウイスキーでも飲んでみようかな。なんて思いながら、西日に照らされるウイスキーを眺めておりました。

普段はお酒をこんなにじっくり眺めることもないけれど、たまにはこういうのも悪くないかな。

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